【↑↑↑】外国人材の定着率を上げる方法とは？

外国人人材は定着しない？

厚生労働省の調査によると、2020年までの外国人労働者は約174万人にのぼり、年々増加傾向を示しています。

そんななか、外国人人材を求める企業も増えています。

しかしながら、「外国人労働者はすぐに辞めてしまう」、「定着しない」といった声も少なくありません。

実際に、⼀般社団法⼈⽇本国際化推進協会が行った調査によると、外国人労働者の継続修業年数は平均2年という結果も出ています。

このように、確かに外国人労働者は定着しづらいとも言えます。

しかしながら、採用や育成のコストを考えると、早期離職は避けたい問題です。

それでは、どうすれば外国人人材の定着率を上げることができるのでしょうか。次から見ていきましょう。

外国人人材の定着率が上がらない原因

外国人人材の定着率が上がらない要因としてはまずは、コミュニケーションの問題が挙げられます。

こちらの調査によると、日本で仕事をする上で、苦労したことというアンケートでは、「同期・上司とのコミュニケーションが上手くいかない」が1，2位を占めています。

このように、やはり言語や文化の違いから、コミュニケーションに苦労している外国人労働者が多くいるというのが現状です。

また、一般社団法人日本国際化推進協会の調査では会社への満足度は2～3年目が最も低く、その後また満足度が向上している結果も見られます。この要因としては、キャリアの発展性への不満が大きいことが関係していると考えられます。

これは、日本人労働者にも言えますが、1～2年目には仕事への学習要素が強い半面、2～3年目には、仕事に慣れ始め、もっと大きな仕事を任されたいという要求も大きくなります。

他にも、労働時間の長さや賃金といった面でも不満がある場合があります。

それでは、これらにどういった対応をすれば良いのでしょうか。

定着率を上げるためにすることとは？

コミュニケーション

外国人労働者にとっては、日本人が当たり前だと感じていることは当たり前ではないことが少なくありません。特に、日本では、単一民族国家であるために、「空気を読む」や「行間を読む」といった習慣が自然と身についています。そのため、仕事の指示も曖昧な表現で伝えることに慣れています。

しかしながら、外国人労働者にとって、母国でそのような習慣はない場合には指示内容をくみ取ることが困難でしょう。非日本語話者ならなおさらです。

そのため、まずは会社特有の文化やルールを言語化し、明確に伝えることが重要です。また、企業側も異文化理解のための研修を行ったり、外国人労働者のために日本語サポートを充実させることも効果的です。

また、会社で疎外感を感じさせないために、会社のイベントを企画したり、メンター制度を整備することで、不安感を軽減させ、定着率を上げることができます。

労働時間の見直し

日本は世界的に見ても、残業時間が多く、労働時間が長いと知られています。また、日本では「残業が当たり前」や有給休暇が取りにくい、仕事が終わっても先に帰ってはいけないなどいった雰囲気が依然として、色濃く残っています。

しかしながら、これは日本独特の文化なので、外国人に強制的に残業させたり、長時間労働を強いると理解できずに、これが離職の原因になってしまいます。

そのため、もちろん平時でも、労働時間の見直しは重要ですが、外国人人材を雇用する際には、今一度見直してみてください。

賃金の見直し

上の2点に加えて、賃金を見直すことも定着率を上げるために重要な取り組みです。

外国人だからといって、日本人労働者よりも安い賃金で働かせることは、会社への定着には繋がりません。

最近では、技能実習生を最低賃金以下の賃金で働かせることが問題になっています。

日本の最低賃金を守って、正当に外国人労働者を評価することは、当人のモチベーションにも大きく関係し、定着が期待できます。

採用前に

外国人人材を採用する前には、欲しい人材と業種がマッチしているかを考える必要があります。中途採用の場合、ある程度どのような業種が向いているのかを確認することができ、企業とのミスマッチは比較的少ないですが、新卒の場合には業務内容とのミスマッチが起こりやすい傾向があります。

そのため、採用する前に、もう一度どのような人材が欲しいのか、どのような課題を解決してほしいのかを明確にしておきましょう。

参考

https://www.dodadsj.com/content/181220_retentionrate-of-foreigners/

https://note.com/gaikokujinlab/n/nb822a3597036#b5631

https://hrnote.jp/contents/foreigner_interview_tau/

https://global-hr.lift-group.co.jp/205

https://hrnote.jp/contents/a-contents-composition-gaikokujin-171226/