ミャンマー人技能実習生を受け入れるために知っておきたいこと

チョー

こんにちは、こちらの記事では海外人材の今について書いています。

是非、気になる方は一読お願いします!

新型コロナウィルスの水際対策に加えて国内のクーデター発生に伴い、ミャンマー人技能実習生の動きはしばらく足踏み状態が続きましたが、ミャンマー国内の状況がいったん落ち着いて来たことで少しづつ通常通りの運用が再開してきています。

ミャンマー人は他のアジア圏の外国人に続いてこれから注目されている国籍です。ミャンマー人の国民性やアジアの中でも経済成長国としての期待値も高く、日本で外国人採用枠にはミャンマー人を選ぶ企業も増えてきている傾向にあります。

クーデターによる影響でミャンマー人の海外就労への希望が高まっている今、日本でのミャンマー人採用が増加することが見込まれます。

今回は、ミャンマー人技能実習生を受け入れる場合に注意しておきたいことや、国の基本情報などについて説明していきましょう。


ミャンマーの国情報について

・国名:ミャンマー連邦共和国(東南アジアのインドシナ半島西部に位置する)
・国土:日本の約1.8倍の面積
・人口:5,141万人
・隣国:国境は、南東はタイ、東はラオス、北東と北は中国、北西はインド、西はバングラデシュと接しています。
・民族:ビルマ族(約70%)、その他の少数民族
・首都:ヤンゴン
・気候:熱帯性気候 雨期5~9月
・言語ミャンマー語
・ロヒンギャ:ミャンマーのイスラム系少数民族。ミャンマーとバングラデシュの両国から不法移民とされロヒンギャ難民として現在も問題が続いています。
・通貨:チャット
・時差:-2.5時間
・一人当たりGDP:1,441ドル(2020/21年度、IMF推計)
・経済成長率:5.7%(2020/21年度、IMF推計)
・宗教:仏教(90%)、キリスト教、イスラム教等
・主な産業:農業
・日系企業数:376社(2018年5月、現地商工会会員数)

若年層の国・ミャンマーについて

2019年ミャンマー労働管理局の発表によりますと、ミャンマー国内の人口約5,450万人のうち生産年齢人口(15~64歳までの男女)は約3,650 万人。人口比率は15~19歳10%、20~24歳8.7%、25~29歳8.1%。国民の平均年齢は27.7才。日本の技能実習生として採用できる20才代の外国人の中でも、若年層の活躍が期待できるミャンマー人技能実習生が注目されています。

ミャンマーの最低賃金

ミャンマーの賃金では、日給4,800チャット、時給600チャット(2018年度)最低賃金は2年に一回の見直しが行われており2020年では、1日当たり8000チャットへの引き上げの要求書が「全国最低賃金委員会」に提示されています。

1チャット=0.060円(2021/9/22レート)

ミャンマー国内と日本の賃金格差は、ミャンマー人が日本就労を希望する理由の一つでもあり、経済成長している近隣諸国に比べると日本で雇用した場合の定着率や若年層の人材確保が可能となります。

ミャンマー人が日本に馴染みやすい理由

他人に尽くして徳を積むという教えが、日本の介護職に就く場合には活かされる考え方となり、親日家でもあるミャンマー人は、日本の職場でも比較的柔軟にコミュニケーションしやすい外国人です。

また、日本語スキルにおいては、日本語とミャンマー語は同じSOV型なのでミャンマー人が日本語を習得することは英語に比べると理解しやすい傾向があります。

スマートカード(海外労働許可証:OWIC)

ミャンマー人採用の際に気を付けたい点は、スマートカード(海外労働許可証:OWIC)です。ミャンマー人が海外で仕事する場合には必ずスマートカード(海外労働許可証)の取得が必要です。技能実習生の場合、認可された送り出し機関がスマートカードの手続きを行います。スマートカードの発行には最低4、5ヵ月かかるため、ミャンマー人採用の際には、採用計画に合わせて確認するようにしましょう。

スマートカード必要書類

・Cabinet(デマンドレター申請許可証)
・ミャンマー労働省の講習修了証明書
・在留資格認定証明書

ミャンマー技能実習生の送り出し

ミャンマー送り出し国政府と日本国政府は二国間取決めを締結し、ミャンマー人技能実習生の送り出しを行っています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000205716.html
※二国間取り決め、協力覚書の内容↑

R/D締結送出し政府窓口:

ミャンマー労働・入国管理・人口省 労働局
(Department of Labour, Ministry of Labour, Immigration and Population(DOL))

ミャンマーの送り出し機関リスト

https://www.otit.go.jp/files/user/210917_110.pdf
※ 外国人技能実習機構より↑

ミャンマー人技能実習生から特定技能への移行

法務省発表の2020年12月時点のミャンマー技能実習生の人数は13,963人。コロナ禍の動向として技能実習から特定技能への移行を進める外国人技能実習生の流れがあり、母国へ帰国不可能なミャンマー人も同様に特定技能への変更が可能となっています。
在留資格移行の際の注意点として、ミャンマー人採用に必要なスマートカードは、特定技能でも必要となりますので、在留資格変更時には、ミャンマーの送り出し機関を通してスマートカードの変更申請を依頼することが必要となります。

まとめ

ミャンマー人技能実習生受け入れについてのまとめでした。新型コロナウィルスとクーデターによる影響下、長期的な計画ではミャンマー人採用が注目されています。
ミャンマー人技能実習生または特定技能で採用の際は、スマートカードの発行を確認し、在留資格の制度内容に従って採用の手続きを進めて行きましょう。

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