フィリピン人の海外雇用の問題について

チョー

こんにちは、こちらの記事では海外人材の今について書いています。

是非、気になる方は一読お願いします!

世界各国に労働者を送り出しているフィリンピンは、国民の1割に当たる1000万人が海外で就労または生活をしてます。

在外フィリピン人労働者をOFWと言い、海外で働くOFWからの海外送金はフィリピン経済に大きく反映しています。
2020年のフィリピンへの海外送金額は299億300万米ドル(約3兆1,400億円)。

フィリピン人の海外送金額は、コロナ失業により中東や欧州からは減少となっていますがアメリカからは増加傾向。

OFWの動向はフィリピン人の家計を大きく左右し、フィリピンの貧困を底上げする構図となっています。
日本で働くフィリピン人労働者も同様に、海外送金を目的に日本を目指し、日本社会に長く根付いて居住しているケースも多くも見られます。

長期日本に居住するフィリピン人は、母国に居る家族との絆を大切に定期的な送金を継続しています。フィリピン経済に貢献するOFWの仕組みは、海外に住むフィリピン人と家族の関係から成立していることがわかります。
一方、送金が一つの目的となっているOFWのの現状には様々な問題があり、世界各国で働くフィリピン人労働者と現地雇用側との間に、労働条件の整わない環境もあり海外就労の厳しさが課題となっています。


フィリピン人の海外就労と各国の問題

中東、サウジアラビア

フィリピン労働者の受け入れ国で一番多いのは中東です。

職種は主にベビーシッター・高齢者ケア・家政婦などで月給は5万程度。

中東への出稼ぎが多い理由には、アメリカで働くための送り出し手数料が多額なため、アメリカより経済的負担の少ない中東をはじめアジア圏などに働きに行く傾向があるということです。

英語対応やコミュニケーションに長けているフィリピン人は、英語圏や英語の通じる国での需要は多く、中東で稼いだ賃金を基にアメリカや欧州での就労を希望するケースも多いようです。

国別では、中東のサウジアラビアでの就労率が高い一方、サウジアラビアでの労働環境が悪く虐待問題などが多発しています。

家政婦の仕事で働くフィリピン人女性が、クウェートで冷凍庫の中で発見された事件や、サウジアラビアで雇用先の主人から虐待を受けるフィリピン人女性のニュースなど、フィリピン人女性が中東で働く環境には人権侵害に及ぼすまでの厳しい環境があります。

シンガポール

シンガポールのビザにはおもに3種類あり、フィリピン人の就労先として多い建設業やメイドの仕事では、単純労働者が対象の「ワーク・パーミット」ビザを取得し就労が可能となっています。

フィリピン人女性が働くシンガポールでのメイド職では、労働条件に定められた雇用環境が整っていないため臨時的な働き口としての扱いとなり、さらに雇用主からの虐待や給料の不払いなどが発生し、法的に守られない立場での就労となっています。
一方、建設現場で働く海外労働者の安全管理が行き届かず、傷害事故に巻き込まれる問題が起こっています。

シンガポール政府は危険度の高い建設現場を集中的に検査し事故多発を食い止める対策を打ち出しています。

また、海外労働者は雇用主が設けた建設現場のドミトリーでの集団生活をするため、コロナ禍で集団感染があった経緯から、海外労働者の居住環境を見直す対策も進んでいます。

香港

中東、シンガポールと同様、香港もOFWの就労国として多くのフィリピン人が働いています。

特に香港女性の社会進出に伴い外国人家事労働者の需要が高まることで、フィリピン人女性が香港人家庭のメイドとして働くケースが多く見られます。

香港の外国人家事労働者に対しては仲介業者による職業あっせんと渡航サポートを行っており、多額の仲介料を支払い香港就労が認められています。香港での家事労働者として働くフィリピン人女性の中には、母国での借金返済が上手く回らず、売春や不法な手立てに向かって行くケースも少なくありません。

また、メイドとして香港家庭で働く女性は、香港で7年間居住期間のある外国人に与えられる永住権の許可条件からは除外されており、外国人家事労働者に対する人権侵害の問題が指摘されています。

日本

現在、日本に居住するフィリピン人の87%は、永住者や定住者であり、2020年6月時点の出入国在留管理庁発表の在留外国人数の統計では、永住者の総数800,872人中、フィリピン人永住者132,551人となっています。

現在日本の人手不足解消策となる在留資格・特定技能での外国人受れ状況では、フィリピンはベトナムに次いで多くの特定技能外国人を送り出しています。

在留資格別では、介護職や造船・船用工業分野での受け入れが多く、「フィリピーノ・ホスピタリティ精神」によるフィリピン人介護士へ評価や、海上労働者を世界各国に送り出しているフィリピン人船員の雇用が際立った特徴となります。

現在、日本の技能実習生の失踪が問題となっていますが、フィリピン人技能実習生は比較的少ない数値となっています。

日本就労のフィリピン人労働者の歴史には、過去に在留資格・興行で来日したフィリピン人女性の不法労働や人身売買の問題があった経緯があり、現在は、在留資格・興行で日本に入国するフィリピン女性に対する入国審査は、当初問題となった時代と比べて厳しい条件となっています。

フィリピンのOFWの仕組みは、フィリピン政府のサポートと家族支援というテーマがうまく構築され、海外労働者が世界各国に広がるスピードを加速させています。
送金を目的とする海外労働者としての使命と現実に起こっている悪質な労働環境は、フィリピン人に限らず、海外で働くアジア出身の労働者にとって厳しい現状となっています。
日本では、今後益々外国人と共に暮らし一緒に働く環境が増加していくことが予測されますが、外国人労働者の労働条件が、個人的な背景に及ぼす影響を踏まえて正しく対応されることが望まれます。

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